【鹿児島】ドローンスクールで活用できる補助金・助成金は？主な種類と注意点

人材開発支援助成金

人材開発支援助成金は厚生労働省が実施する制度で、職務に関連した専門的な知識・技能を習得するための職業訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を支援します。具体的には、ドローンスクールの講習費用を最大で75％助成します。これにより、法人企業は講習費用を大幅に抑えることが可能です。

また、受給できる労働者の範囲が広がり、新たに「リスキリング支援コース」が開始されました。これは、新製品の製造や新サービスの提供などで新たな分野に展開するため、あるいはデジタル・グリーンといった成長分野の技術を取り入れて業務の効率化を図るための人材育成を支援する制度です。例えば、建設会社が新たにドローンを活用した点検事業を開始する際などに利用できます。

ものづくり補助金

ものづくり補助金とは、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」の略称で、中小企業・小規模事業者が革新的サービス開発や生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援する制度です。この補助金を活用すれば、ドローンの機体購入費用の一部を助成してもらうことが可能です。

補助対象企業は業種によって異なりますが、例えば製造業・建設業・ソフトウェア業の場合、資本金が3億円以下で従業員数が300人以下であれば対象となります。補助金の上限は用途枠や従業員数によって異なりますが、概ね1,000万円前後です。補助率は費用の2分の1が原則ですが、従業員5名以下の小規模事業者には3分の2までが補助されます。

IT導入補助金

IT導入補助金は、中小企業がITツールを導入し、業務の効率化や生産性向上を図ることを目的とした補助金です。特に、ドローンスクールの受講やドローン機体の購入など、新たな技術導入にあたっての費用負担を軽減するための支援が期待できます。

具体的には、ITツールの導入費用の2分の1（最大で450万円）を補助します。この補助金を活用すれば、ドローンの映像解析や測量アプリなどのソフトウェア導入費用を大幅に抑えることが可能です。

ただし、補助金を申請するにあたっては、「認定されているITツール」に限ります。導入を考えているソフトウェアが補助対象かどうかを事前に確認しておく必要があります。

事業再構築補助金

事業再構築補助金とは、新型コロナウイルスの影響を受け、事業を再構築する際に必要な費用の一部を補助する制度です。具体的には、ドローンを活用した新サービスの提供など、新規市場へ進出する計画に対して適用されます。

補助金を受けるための必須条件として、「認定経営革新等支援機関や金融機関による事業計画の確認を受けること」が挙げられます。また、「補助事業終了後3～5年で付加価値額の年率平均3～5％（申請枠により異なる）以上を増加させること」も求められます。